正常で健康なメスは、何らの助けも必要とせず出産を行い、子犬たちが胎盤膜をつけたまま姿をあらわす。
この胎盤膜は子犬が呼吸できる前に母犬により取り除かれ、続いてへそのをも断つ。
出産後、母犬は子犬をなめてきれいにし子犬の呼吸運動を促進させ、さらに3週間ほどさかんになめ続け、排泄器官を刺激する。
胎盤は子犬より数分遅れて続いて出てきて、母犬が食べる場合と食べない場合がある。
いずれにせよ、胎盤の数を正確に数え、子犬の数に合っているかを確認しなければならない。
胎盤が処理されずに残ると、のちに面倒を起こす場合がある。
母犬が胎盤膜を取り除いたり、へその緒を切らなかった場合には人間の手で行わなくてはならない。
子犬は胎盤の袋の中には8分ほどしかいられないため、子犬の頭の部分の膜を手で裂き、それを後ろへ引っぱりながら子犬を取り出していく。子犬の口や鼻についている粘膜や粘液をきれいにとり、体をタオルで勢いよくこすり血行を促す。
へその緒はワックスを塗っていないデンタルフロスでしばり、腹部から約1.5センチの長さに切る。切り口には消毒のためヨードチンキをぬる。
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